お利口なトイプードルのしつけのコツは甘やかさず

今も尚人気のトイプードル、その魅力はテディベアのような愛くるしい見た目と毛が抜けないので家が清潔に保たれるという事にあります。

 

 

みかん

 

 

 

 

しかし、トイプードルは犬の中でもとても賢いが故にしつけに失敗してしまう飼い主さんが少なくありません。

トイプードルは子犬のうちから賢いので、たった数回しつけでしつけを覚える事が出来ます。しかし、そこで成功したと思い込んでしまう方も多いのですが、たった数回ではしつけが成功したとは言えないのです。又しつけに失敗すると主従関係が崩れてしまい飼い主さんを見下すようになってしまいます。

トイプードルのしつけの失敗例

トイプードルは飼いやすく、初心者におすすめの犬種と言われますし、事実人気の犬種の上位を占めています。このようなイメージが強いため誤解されやすいのですが、飼いやすいというのは「しつけが簡単で楽」という意味ではありません。トイプードルは頭が良い犬種ですが、それは十分にしつけられてこそ、そのお利口な強みを発揮するといえます。ですから、全くしつけがいらないのではなく、他の犬種に比べて学習させやすいというのが大きな特徴でしょう。ほとんどしつけがいらないと誤認している方の中には、トイプードルのしつけに失敗する例が多くあるようです。

トイプードルは人懐っこいため、「かまって欲しい」という要求を頻繁にしてきます。可愛いからといってオヤツをあげたり、おもちゃで遊んであげたり、欲しがるタイミングでご飯をあげたりする人もいて、それは愛犬の言いなりになっているのと何ら変わりありません。そうすると、オヤツが欲しい時、遊んで欲しい時やご飯が欲しいなど要求がある時に吠えてしまいます。その結果、要求吠えが止まらず困ってしまう事があります。

それでは、しつけのコツを学ぶ前にプードルの特性を知っておきましょう

トイプードルの歴史

プードルの中でも、最も小さいサイズを「トイプードル」と言い、大型のスタンダードプードルが小型化される事で、現在のトイプードルが誕生しました。大型であるスタンダードプードルと最小のトイプードルの間には、JKCに登録されている中間サイズとしてミディアムプードルやミニチュアプードルがいます。

犬種の人気は揺れ動いていますが、現在の日本において常に上位に位置するのはトイプードルです。プードルの歴史は古く、一説によると紀元前からいたと考えられています。その根拠は、紀元前30年頃、ローマ皇帝にある記念碑に、プードルらしき彫刻が残されていた事です。

もともとプードルは水鳥猟を使って獲物を回収するのと同様に、水猟犬として活躍していました。今では様々なトリミングがされ、おしゃれな毛並みになっておりますが、この時期から独特の刈り込みはされていたと言われます。刈り込みの意味は、水中での活動のしやすさを考慮し、心臓など大切な部分は毛を残し、その他は動きやすいようにカットするためです。現代とは違い、古来では容姿ではなく、実用性を求め、トリミングがされていました。

それから16世紀頃、気品のあるプードルがフランスの貴婦人の人気を集め、流行します。人気に伴い、愛玩性が求められるとともに、プードルを小型にする改良が進められ、結果的にミニチュアプードルが誕生しました。

トイプードルの特徴

JKCによる区分では、トイプードルは体高が約28cm以下で、体重の標準が3kgから4kgです。AKCによる区分では体高が25.5cm以下と決められています。トイプードルにおける見た目の特徴的な部分は被毛と豊富にある毛色でしょう。毛質はやや固めで量が多く、巻き毛です。また、毛色は豊富にあり、「レッド」「アプリコット」「ブラウン」「ブラック」「ホワイト」「シルバー」などがメインで、JKC公認カラーはベージュやブルー、グレーなどたくさんあります。トイプードルは基本、一色が良いとされていますが、アメリカでは牛模様である「ホワイトとブラック」のパーティーカラーも人気があります。トイプードルの毛量は非常に多く、トリミング次第で見た目が全く別の犬のように変わります。プードルのトリミングにはバリカンで刈る方法が一般的で、その事から「クリップ」と呼ばれます。代表的なクリップは「コンチネンタル」や「イングリッシュ、サドル、クリップ」のほか、「テディベアカット」などが有名です。

トイプードルは、豊富にいる犬種の中でも、とりわけ頭が良く運動能力も高いタイプです。すべての犬種を通して、ボーダーコリーに続いて、次に知能指数が高い犬種と言われ、サーカスなどの人前で芸をする場においても、トイプードルは活躍しています。知能指数が高い事からしつけをしやすく、わんちゃんを飼われるのが初心者である方にとっておすすめです。一般の家庭においても、訓練次第で難易度の高い芸を覚えさせるのも可能です。温厚かつフレンドリーな性格をしていて飼いやすいですが、頭が良い分、いたずらをしやすいところもあります。可愛いからといって甘やかし過ぎると、いたずらが止まらなくなりますので、適度にきっちりとしたしつけをさせる事が大切です。

また、トイプードルの運動能力は多くの犬種の中でも高い方で、フリスビーで遊ぶ事も出来ます。生後半年ほどで体が出来上がるので、それから存分に運動させられるでしょう。スタンダードプードルと違い、トイプードルは小型犬であるため、室内あるいは庭先などの運動で十分で、毎日のようにお散歩しなければならない事はありません。ただ、社交的な性格を持っているため、散歩は好みます。時間があれば短時間でも、1日1回くらい散歩させてあげると良いでしょう。

トイプードルのしつけのコツ

主従関係を明確にすること

トイプードルをしつけるにはまず、飼い主との主従関係を明確にさせる事が重要です。頭の良いトイプードルだからこそ、飼い主が下の立場になると、その後に言う事を聞かなくなったり、しつけを教え込むのに余計に時間がかかってしまったりする可能性があります。

そのため、どのように主従関係を築くのかという点から理解しましょう。トイプードルが子供の段階からこまめに体を触れる事が大切です。犬は自分より上位の相手に対して体を触らせます。最初は頭やマズル、耳やシッポなどは極力避け、背中やお腹などを触るようにしましょう。プードルという犬種はひときわ警戒心が強い特徴があるため、無理やり手を出すような事をしてはいけません。姿勢を低くして、怖がらせてしまわないように近づきましょう。最後には身体の何処を触ってもいやがらないようになります。これで、主従関係の基本ができたことになります。

アイコンタクトを取る

次にアイコンタクトを取る事を大事にします。そっぽを向いている時に名前を呼び、飼い主の目を見るように促します。食事の時には器を置き、体を押さえて「待て」をさせます。飼い主の目をみたら「よし」といって食べさせます。このように、飼い主の目を見る事で、許可を得られると覚えさせるのです。そして最後に、マズルコントロールをします。これは、犬の下顎を持ち上下左右に動かす事をいい、これをする事で飼い主を受け入れ、信頼するようになります。膝の上で仰向けになっている時など、最初は軽く触ってマズルコントロールをしてみましょう。

主従関係をはっきりさせたら、しつけをしていきます。まず、しつけに使う「言葉」を決めましょう。これは家族で統一する必要があります。なぜなら、「待て」という言葉に対し、「ウェイト」や「まった」、「ストップ」など様々な言い回しがありますが、バラバラの言い回しは混乱を招くためによくありません。トイプードルは、人懐っこい性格のため、高い声や甘やかすような声では、かまってくれていると勘違いしてしまいかねません。しつけに使う声かけは重く太い声を使いましょう。

しつけのコツは出来るだけ短い時間で行う事と、毎日継続することが大切です。「おすわり」や「待て」などいかなるしつけに対しても、上手にできたら褒めるようにしましょう。その時、トイプードルに分かりづらくならないよう、多少大げさに撫でるなど、大胆に褒めると理解してくれます。ご褒美におやつをあげるのも良いですが、少量で十分です。また、トイプードルの場合、オヤツがなくとも、主従関係が出来ていれば褒めてくれるだけで十分なご褒美になるのです。

逆に、いけない事をした場合は、「いけない!」と、重く太い声で叱ります。「のー!」や「だめ!」は犬にとってわかりにくい言葉なので使わないようにしましょう。叱る時の注意点として、名前は呼ばない事です。例えば、「●●ちゃんだめ!」といったように、名前と合わせて叱ってしまうと、名前を呼ばれるだけで嫌な事があると覚えてしまいます。さらに、頭や背中を叩くと、手で触れるのを怖がりますので、そのようなしつけはしないように心がけてください。

トイプードルの基本のしつけ

基本的なしつけの種類は「お座り」「待て」「伏せ」です。

お座り

オヤツを握って犬の頭上に持って行きます。そうすると自然にお尻が下がって座る姿勢になりますので、そのタイミングに「お座り」と言います。何度も繰り返し言わず、一度で十分です。座った後にオヤツをあげますが、待っても座らない場合は軽くお尻を押さえ込むようにしましょう。

待て

まず、お座りをした状態で手のひらを犬に見せ、「待て」と言います。待ては、そのままの姿勢で待つ事を意味していますので、その場から動いてしまわないように見張りましょう。最初は短い時間でやり、「待て」を解除する時は「ヨシ」と言います。その後はしっかり褒めてあげましょう。途中で動いてしまった時は同じ場所に戻すようにして、先ほどのしつけを繰り返します。動かなかったらオヤツがもらえる事を憶えさせます。家族がいる場合は協力してもらうと良いでしょう。「待て」の時にトイプードルを押さえておいてもらうのです。そして、だんだんとその手の強さを緩めていってあげてください。最終的にはおやつがなくても出来る状態にしておくのがベストです。それをしておかないとおやつがないと待てをしない子になってしまいます。

伏せ

伏せは上記の2つの中で最も簡単な方法でしつける事ができます。まず飼い主が地べたに座ります、そのまま体育座りをして足を少し伸ばして下さい。片足だけで大丈夫です。そうすることで足の間に隙間ができますよね?その中に犬を餌で誘導して下さい。足の中に入ったら餌を床につけ足を犬の上にゆっくり乗せてうつ伏せ状態になったら「伏せ!」と言います。これを繰り返すだけです。