柴犬しつけコツ-警戒心が強く神経質な柴犬

 柴犬は飼い主に従順で、賢い一面もあることから、初心者も買いやすい日本犬として幅広い人気を集めています。しかしお利口な性格が裏目に出て、十分にしつけをしないとワガママな性格になったり、あとから矯正するのが難しくなったりします。手がつけられない性格にならないよう、柴犬のしつけのコツを覚えましょう。

柴犬のしつけ失敗例

 柴犬のしつけの失敗例としてありがちなのが「甘やかしすぎ」です。可愛がることは間違いではありませんし、一家族として当然の接し方でしょう。しかし甘やかしすぎて、厳しくしつけをしないと、その後の生活に困ります。警戒心が強く勇敢な柴犬は、散歩をしている時に周囲の人間や犬に威嚇をします。また、家族以外の人に触られようとした時も威嚇します。これは人の手に慣れさせておかなかったからです。

 また、柴犬を招き入れてからしつけをするのが遅れることも失敗例です。柴犬は生後まもない時期からしつけを始めるのが大切です。しかし、重要な時期がすぎてからしつけを始めても、あとから矯正するのが非常に大変で、簡単には治りません。一度しみついた習慣を改善されるのが難しいのも、柴犬の特徴なので、まずは可愛がるのも良いですが、しつけを十分にした上で愛するのが良いでしょう。

柴犬のしつけを学ぶ前に知っておきたいこと

柴犬の歴史

 柴犬は、日本に長く住み着いている犬種として知られ、原始時代に南方から、柴犬の先祖が渡ってきたと言われます。しかし、当時日本に渡ってきたのは柴犬に限らず、日本犬全体が、洋犬との雑種化の波に飲まれてしまい、一時期は絶滅の危機にさらされた出来事があったのです。そのままではもちろんよろしくありませんので、日本犬を保存する目的で、日本犬保存会が設立されました。さらに、柴犬はもちろん、日本犬を保護する事が必要だと考えられ、1936年の12月に、年々記念物として柴犬が指定されたのです。

 そのような歴史を持つ柴犬は昔、本州や四国の山岳地帯を主に、猟犬として野鳥やウサギを狩る目的で飼われていた過去があります。その他の日本犬と違い比較的、山の高い地域で育ちました。そのため、粗食に耐えられますし、寒さにも強い傾向があります。そういった経緯から、他の日本犬に比べて一回り小さく、小型化したのではないかと考えられているのです。やや柴犬は野性味が強く、他の犬種に比べて狼に近い存在でもあります。狩猟をしていた時は、体格の大きい熊や猪に立ち向かい、狩猟することを目的としていた事もあって、性格は勇敢です。

 柴犬は、縄文時代から人とともに生活をしてきています。つまり、四季のある日本の環境や風景と調和しておりますし、日本の気候に慣れていることから、他の犬種に比べ体が丈夫な傾向にあるでしょう。犬種によって純血種は特有の病気がみられることがあるのですが、柴犬にはそういったこともありません。初心者であっても、柴犬は買いやすいと言われる所以は、このような病気のしづらさ、さらには一途で飼い主を慕うところも関係しているでしょう。

柴犬の特徴や性格は?

 柴犬は、均整の取れているコンパクトな体型で、体高よりも体長が長いです。小さいですが立ち上がっている耳、やや厚めの被毛、がっちりとした体つきがみられます。尻尾は曲線を描くように巻いています。全体的に、北方系の犬種に近い特徴を持つのが柴犬です。表情は素朴ですが、その時の気持ちがはっきりと表れるような顔つきになっています。硬い上毛と柔らかい下毛のある二重構造になっていて、この被毛が環境の刺激から守る役割を果たしているでしょう。

 柴犬の性格は何より、飼い主に忠実なところが特徴です。他人に対しては心を開きづらい傾向はあるものの、飼い主へ愛嬌がありますので、しつけを通じて飼い主との信頼関係を築いていけます。聡明なところがあり、しつけのような訓練への学習能力が高いです。そのため、トイレの場所を覚えやすかったり、一度覚えた事は忘れなかったりするなど、しっかりしつけを行えば、飼い主にとって非常に買いやすい犬種となるでしょう。

 また、柴犬は自信家で、恐れを知らない勇敢な性格な事が多いです。これは昔、狩猟犬として自分よりも体の大きな獲物に立ち向かっていた事の名残でしょう。しかしこの性格は、神経質や頑固な部分をあらわにすることにも繋がるため、人間の赤ちゃんや子供とは、慣れなければ暮らしづらい事も少なからずあるようです。警戒心も強い傾向にあり、知らない人間を警戒したり、あとから増えた人間の子供を自分の後輩と捉えやすく、やや攻撃的になる事があります。

 柴犬は運動が大好きです。定期的に散歩に連れて行って、運動をさせてあげなければ、ストレスを溜め込んでしまいます。散歩をなかなかさせないとストレスがたまり、家の中ではしゃいでしまったり、いたずらをしたりする原因になるため、注意が必要です。

柴犬のしつけのコツ

柴犬のしつけは早めに!

 柴犬のしつけは、重要な時期を逃さず、しっかりしつけをする事が大切です。なぜなら、子犬の時期の柴犬は、とてもやんちゃで、いろんな事に対して好奇心を抱きます。そしてイタズラも絶えない時期です。小さな体で遊んでいる姿は、飼い主からしたら可愛らしいと思うかもしれませんが、だからといってしつけを怠ると、大切な時期を逃してしまいます。その結果、わがままするのが当たり前な育ち方をしてしまいかねません。

 柴犬は、できれば生後3ヶ月〜生後6ヶ月にしつけをするべきです。それは、柴犬が社会性を身につけやすい時期であるのが大きな理由で、この時期を逃すと、思うようにしつけを覚えてくれなくなってしまいます。飼い主の言う事を聞かないよう育ってしまうと、あとの生活が難しくなりますし、しつけの修復は用意でありません。柴犬を可愛がるにはまず、基本的なしつけを生後3ヶ月頃からみっちりしていく事をおすすめします。

性格を考慮してしつけよう

 柴犬へのしつけは、性格を考慮する事が大切です。柴犬はプライドが高く、さらに警戒心も強い傾向があります。飼い主に対して不信感を抱くとなかなかその気持ちは消えず、一度作られた上下関係は簡単に修復できません。縄張り意識も強いことから、番犬向きの性格ではあるのですが、甘やかし過ぎると飼い主の言うことを聞かないわがままな柴犬になります。飼い主との主従関係をはっきり染み込ませるよう、家に招いた時からしつけはスタートするくらいの意識が必要です。

 柴犬はあまり、体を触られることを好みませんので、手を差し出すと離れたり、嚙みつこうとしたりする様子を見せます。これは小さな時から、こまめに体に触れるようにして、人の手に慣れさせておくことが大切です。また、早い時期から歯磨きや耳掃除などにも慣れさせておきましょう。人間に触れられることに慣れておけば、散歩中に他人が近づいてきたとしても、変に警戒して威嚇してしまうことが少なくなります。

柴犬にトイレを教えるコツは?

 柴犬は飼い主に従順なので、「待て」や「おすわり」などの基本的な命令は割と早めに覚えてくれます。ただ、それらを覚えさせるだけでは、柴犬と楽しく幸せに暮らしていける訳ではありません。やはり真っ先に覚えさせたいのは「トイレ」です。トイレトレーニングは、柴犬と暮らしていく上で絶対に欠かせないしつけでしょう。

 今や室内で柴犬を飼う人は増えています。室内で飼う時、ポイントとしては「トイレのサイズ」です。他の小型犬に比べるとやはり、体格は大きいですし、成長後の体は中型犬に近づきます。体の成長が著しいですが、トイレのサイズは体のサイズに合わせるのが、柴犬のトイレトレーニングにおいて重要です。成犬ですと70cm×50cmくらいが適切です。

 また、柴犬は寝床の近くで排泄することを拒みます。なので、寝床になる場所とトイレは離れて設置するのがポイントでしょう。出来る限り落ち着きやすい部屋の隅っこにトイレを配置します。環境が整いましたら、柴犬が床の匂いを嗅ぐトイレサインをした時、トイレへと柴犬を連れて行きます。トイレをしている時に「おしっこ」や「うんち」など声をかけて、言葉と関連付けさせます。しっかりトイレシートの上でできたら褒めてあげましょう。この繰り返して、お利口な柴犬はトイレを覚えてくれます。