ポメラニアンのしつけのコツ!性格や特徴を踏まえて育てる

 フワフワとわたあめのような見た目をしたポメラニアンは、人気の犬種ランキングでも上位に位置することが多い人気犬です。しかし、警戒心や好奇心の強い犬種でもあるため、しつけに苦労する飼い主も少なくありません。基本的には忠実に言うことを聞いてくれますが、ポメラニアンの特徴を把握し、苦労なく一緒に暮らしていけるよう、しつけのコツを覚えましょう。

ポメラニアンのしつけの失敗例

 ポメラニアンのしつけにおける失敗例で多いのは、やはり無駄吠えの問題です。気が強く、警戒心もある犬種で、興奮してしまうと飼い主でも手がつけられない状態になってしまいます。自宅に招きいれた時、まだ子供のポメラニアンを可愛がり、厳しく接しないと、無駄吠えが習慣になります。可愛らしい見た目に甘やかす飼い主の多くは、後々になって無駄吠えに悩まされるのです。

 しかし、子供の頃から無駄吠えに対するしつけを意識しているご家庭は、何に対しても吠えてしまうような育ち方をしません。可愛らしく、さらには小さな子供の頃ですと、どうしても甘やかしてしまいたくなるかもしれませんが、トイレなどの基本的なしつけを憶えさせ、無駄吠えもしないような状態にさせることが一緒に生活していく上で大切でしょう。

ポメラニアンをしつける前にその特徴を知ろう

ポメラニアンの歴史

 ポメラニアンは元々、ソリを引くようなスピッツ系の大型犬と言われ、アイスランドやラップランドなど、積雪の多い国で活躍していました。決めてとなる記録はないものの、ドイツの東部より、ポメラニア地方と言われるポーランドの北部に持ち込まれ、そこにて小型化が進められたのではないかと推測されています。

 1890年代にて、イギリスにあるケネルクラブで公認されていたものの、それほど知名度が高くなく、多くの人々に知れ渡るのには少々時間がかかりました。それから、当時、愛犬家として知られていたビクトリア女王が、マルコというポメラニアンを1888年に本国へとつれかえり、人気が集まってきます。スピッツほどの体格があったポメラニアンが、平均4キロから5キロまで小型化されたのも、人気が集まり始めた時期と重なります。

 ポメラニアンが小型化されたことで人気を集め、それからアメリカにも渡りました。AKCからの公認も1901年には受けており、多くの愛犬家がペットとして飼うようになったのです。現在に至っては、人気の犬種において上位に入るほどの知名度を持っており、知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

 「ポメラニアン」という名称は、この犬種の原型を作ったのではないかと推測されている、ドイツの北部にあるポメラニア地方に関連しています。ポムという愛称で呼ばれるほか、ヨーロッパの国々では小型スピッツと呼ばれることも少なくありません。

特徴や性格

 ポメラニアンの見た目の特徴は、やはり丸っこさのある体型です。小型のスピッツと言われるように、耳は小さめで被毛は二層になっているほか、巻いている尻尾などの特色も似ているでしょう。ポメラニアンは警戒心が強めの犬種なのですが、その表情からやや狐のような印象も見受けられます。足取りは滑らかでありながら、軽快に歩く様子が伺えます。

 また、何よりの特徴は、その風貌です。体は引き締まっていますが被毛が多く、顔や四肢の下側を覗くと、豊かな毛並みがあります。下毛は柔らかめの質感で、上毛は粗めですがまっすぐとした毛並みです。鼻筋は短めで、鼻の色は黒っぽいのが望ましいと言われています。前向きに直立している小さめの耳が特徴であることと、尻尾は付け根が高い位置にあります。

 ポメラニアンの性格は、おとなしいところが少なめで、活発なところがあります。なので、遊んでもらうのが大好きですし、散歩中には様々なものに対して好奇心を抱きます。ただ、興奮しやすい傾向もみられ、中には吠えることで自らが抱えている不安を拭おうとすることも少なくありません。やや注意深い一面がみられることから、小さな音や不審者に対して吠えることも多いです。他の犬種に比べると、やや吠えやすい傾向があるでしょう。

 ただ、それほど神経質なところはなく、飼い主の言うことを素直に聞いてくれやすいです。そのため、可愛いからといってひたすらに甘やかすようなことをしなければ、初心者でも比較的しつけをしやすい犬種ではないでしょうか。

ポメラニアンのしつけのコツ

吠え癖をしみつけさせないように

 ポメラニアンは警戒心が強く、自分に不安を感じてしまった時に吠えてしまうことが多いです。吠えることを飼い主が容認し、これといったしつけをしなければ、吠え癖がしみついてしまい、後々になって解決するのに時間を必要としてしまいます。ポメラニアンはすべての犬に共通するトイレや待てなどのしつけはもちろんですが、「吠え癖」がしみついてしまわないよう、しつける必要があります。

 特に、マンションやアパートなど、吠え癖が著しいと近所に迷惑をかける可能性がある環境では、吠え癖がついてしまわないよう、注意しなければなりません。可愛い見た目から、厳しくするのが辛いかもしれませんが、吠えると「嫌な思いをする」ということを憶えさせます。例えば、吠えた時は飼い主が一切構わず、無視するように接します。ポメラニアンは遊んでもらったり、かまってもらったりすることが大好きなので、飼い主に無視されるのは辛いです。また、吠えたときは重く低い発生で「いけません!」と、しっかりしかりましょう。できれば、家族で共通して単語を揃える方が良いでしょう。吠えやすい犬種であるポメラニアンはしっかりしつけなければ、無駄吠えの耐えないわがままな育ち方をしてしまいます。

散歩の時のしつけが大切

 ポメラニアンは小柄でフワフワとした可愛らしい容姿を持っていますが、その見た目とは反対に、勇敢で注意深い性格です。なので、散歩の時に他の知らない犬を威嚇したり、近くを通る他人に吠えたりすることもあります。また、好奇心旺盛な性格もあるため、自分が主導権を握るようにして、飼い主を引っ張っていく傾向もあります。しかしそれでは、ワガママな育ち方をするほか、散歩の時には周囲に気をつけなければならなくなってしまいます。

 ポメラニアンのしつけで大切なのは、リーダーウォークを覚えさせることです。これは、飼い主の横に付くようにして、ポメラニアンを歩かせることで、自分勝手に散歩をさせない必要があります。リーダーウォークを習慣づけさせると、飼い主が立ち止まればポメラニアンも止まってくれるので、他の犬に威嚇するように飛びついたり、他人に吠えたりすることを防げます。飼い主から離れそうになったらリードで引き寄せて、常に隣にいるように覚えさせましょう。

 基本的には覚えが良く育てやすいポメラニアンですが、その活発かつ警戒心のある性格を抑えるのは、正しいしつけが必要です。飼い主が安易に甘やかしてしまうと、手がつけられない育ち方をしてしまいかねません。特に無駄吠えに対してのしつけには注意し、ポメラニアンをしっかり育てていきましょう。