パピヨンのしつけのコツは?飼育に必要な特徴と性格の知識

 パピヨンは小型犬の中でもお利口な犬種で、基本的に物覚えが良いです。しかし、犬種の中でも賢い特徴があるからこそ、しつけの際にはいくつか注意しなければならないことがあります。間違ってしつけを覚えさせてしまうと、あとから間違いを正すのが難しくなってしまいますので、適切なしつけの方法を覚えましょう。

パピヨンのしつけに失敗するとどうなるの?

 パピヨンのしつけに失敗してしまった例は、間違ってしつけを覚えさせてしまうことです。頭が良く、甘えるのが上手なパピヨンは、飼い主の隙をついて、甘える方法を見つけてきます。どうすれば飼い主が構ってくれるのか、ワガママを聞いてくれるのかということを理解すると、どうこうしても言うことを聞かなくなってしまいます。お利口なので、一度間違ったことを覚えさせてしまうと、それを正すのに苦労してしまいます。

 また、パピヨンは、主導権を飼い主側が握るようにしつける必要があります。例として、散歩をする時にはパピヨンの好きな方についていくのではなく、ぴったりと飼い主の足元について歩くようにさせて、それを習慣づけさせるのです。お利口なパピヨンであるからこそ、飼い主がパピヨンより下の立場であるという状況を防がなければならないのです。しつけを甘くしてしまい、パピヨンがワガママになってしまう例は少なくありません。

しつけのコツの前に特徴と性格を学ぼう!

貴婦人から寵愛を受けていたパピヨンの歴史

 パピヨンは、スペインを原産とする「トイ・スパニエル」を祖先としており、イタリアにあるボローニャ地方にて繁殖しました。16世紀に入るとフランスでも知れ渡るようになり、貴婦人から人気を集めました。パピヨンのような犬種が、当時の肖像画から見られた話もあります。また、パピヨンは、「マリー・アントワネット」や「ポンパドゥール夫人」などから寵愛を受けていたのも有名な話で、今に呼ばれる「パピヨン」という名称は、マリー・アントワネットが命名したという説もあります。

 1900年代では、パピヨンはドックショーにも姿を現すことが増えていき、貴族の間だけではなく、庶民にもその犬種は広がり、人気を集めました。当時は現在と異なり、体格は大きめで、被毛の色はレッドの一色であったと言われます。それから品種改良が行われた結果、体の大きさが小さくなったことに加え、被毛にもいくつかのパターンが生まれました。アメリカにもパピヨンは渡って行き、それは1910年代頃のことです。

 「パピヨン」という名称はフランス語で蝶々を意味しています。大きな耳が直立した時、その姿が羽を広げている蝶に似ていることから、名付けられたのです。ほかにも尻尾の飾り毛がリスに似ていることからスクウァーレル・スパニエルと呼ばれたり、垂れ耳が特徴のパピヨンは蛾を意味するファレンと呼ばれることもありました。

どういう性格?パピヨンの特徴は?

 パピヨンの特徴はまず、名称に「蝶」という意味があるように、直立した時の耳の形が美しいです。下毛がないシングルコートの被毛で、飾り毛が耳や四肢、尻尾など様々な箇所にあります。毛の色は様々ですが、多くは色斑が白地に入っているようなパーティーカラーになっており、目や耳の周辺にはちょっとした模様が入っていることが多いです。耳が垂れているパピヨンもいるのですが、今は立ち耳である犬種が多く、目は大きいです。体は小さめで骨も細いものの、軽快な足取りで歩きます。

 パピヨンは小型犬の中でも非常に優れた賢さを持ち合わせています。そのため、
飼い主にいう通りに理解してくれますし、命令に順応する能力も優れているため、しつけをしやすいです。見た目は上品ではありますが、性格はとても好奇心が旺盛なところがあります。活発なパピヨンが多く、さらに人懐っこさもあります。人や他の犬に対して友好的であるため、多頭飼いをしやすいですし、小さなお子様がいても仲良く暮らしてくれる犬種です。

 人や犬と仲良くしてくれる性格ですが、臆病なので周囲に警戒する様子を伺えます。自宅のインターホンがなった途端に吠えたり、外から車の音や物音がすると吠えたりすることも多いです。恐怖を感じたり、警戒していたりするとき、遠吠えをしてしまいますので、集合住宅で飼われる場合には、無駄吠えに対するしつけが必要になるでしょう。

パピヨンのしつけのコツ

賢いけどしっかりとしつけを

 パピヨンは小型犬の中でも賢く、しつけを覚えさせやすいです。しかし、しつけを後回しにしたり、優しい教え方をしていたりしていては、賢いパピヨンであってもしつけを覚えてくれません。パピヨンは覚えたことは忘れず、素直に暮らしてくれます。ですが、自我が強いので少し甘やかすとワガママに育ってしまったり、ワガママになれたらいうことを全然聞かなくなってしまったりする心配があるでしょう。

 また、パピヨンは飼い主との親密性に意識がいきますので、愛情を示さないとストレスをためたり、ちゃんと覚えてくれたりしなくなります。怒って教えるのではなく、出来たら褒めてあげるスタイルの方が、素直に受け入れてくれることが多いでしょう。基本的には臆病なので、不必要に怒鳴ったり、手を出したりしてしまうと、信頼する飼い主への恐怖心が強まり、怯えてしまいます。基本は褒めて覚えさせるスタイルでいくのが良いです。

吠えてしまわないようにしつけを

 パピヨンはその臆病で警戒心の強い性格から、ちょっとした物音、インターホンなどの来客によって無駄吠えをしています。人気の小型犬の一種であるパピヨンは、主に室内犬として飼われることが多いと思います。一戸建てならともかく、マンションのような集合住宅になりますと、遠吠えのように吠えるパピヨンの鳴き声は近所迷惑になりかねません。基本的には賢い知性を持つ犬種ですので、無駄吠えをやめさせるようにしつければ、しっかりと覚えてくれます。

 また、パピヨンはかまってもらったり、甘やかしてもらったりするように、飼い主と仲良くするのが大好きです。なので、吠えている時は知らんぷりをして、吠えるのをやめたら構ってあげるなど、静かにしていると甘やかしてくれるということを覚えさせましょう。どうしても吠え癖が治らないのであれば、吠えたタイミングで嫌がる音を鳴らしたり、「おすわり」などの別のしつけを使って静かにさせたりするなど、吠えさせない工夫をしましょう。

 パピヨンは基本的にしつけが簡単な方ではありますし、憶えさせやすいです。ただ、間違ってしつけしてしまうと、パピヨンの方が立場が上であると感じ取られてしまったり、別の形でしつけを理解してしまったりする心配があります。手間がかからない良い子に育てていくためにも、正しくパピヨンにしつけをしていきましょう。