ミニチュアシュナウザーのしつけのコツは?特徴、性格を知って飼育を

 ミニチュアシュナウザーは、口周りや眉毛の毛が長い特徴を持つ犬種です。基本的には賢く、しつけやすい犬種ではあるものの、噛み癖や吠え癖が目立つところがあります。しつけのコツを踏まえ、仲良く暮らしていくよう準備しましょう。

失敗例

 ミニチュアシュナウザーのしつけにおける失敗例は様々ですが、その一つに「噛み癖」が直らないことです。子犬の時に仕草が可愛いからといって甘噛みを許してしまうと、成犬になってもなかなか直らず、足を噛んできたり、部屋の中にあるものを噛んだりと、手がつけられなくなってしまいます。

 噛み癖が残っていると、来客者に対して、あるいは散歩中に威嚇して困るという例もあります。ミニチュアシュナウザーは他の犬種に比べて特に、噛み癖が著しい特徴がありますので、多少厳しくなってしまったとしても、子犬のうちからしつけておくことが大事です。

ミニチュアシュナウザーのしつけを学ぶ前に特徴を知ろう

歴史

 ミニチュアシュナウザーは、シュナウザーと言われる犬種の一種で、ほかにもスタンダードやジャイアントもあります。中でも最も古い種類がスタンダードシュナウザーで、そこから他の種類へと改良が行われているのです。

 ドイツにて、シュナウザーは古い歴史を持っており、15世紀から16世紀頃の絵画、あるいは彫刻には、その犬種の姿が映し出されていることが多いです。シュナウザーの主産地はバイエルン地方、ヴュルテンベルクなどと推測されています。当時は、害獣駆除であったり、家畜を追い立てたりすることで人々の役に立っていました。

 ミニチュアシュナウザーはスタンダードシュナウザーの改良型ですが、これは農夫がネズミの被害に悩まされていたため、小さなネズミの駆除が行えるよう小回りの効く犬種を作ろうとして生まれたとされています。そのための交配には、プードルやミニチュアピンシャー、アーフェンピンシャーなどが用いられたと言われます。

 基礎犬となってから20年後、1899年に初めてドックショーに登場し、1933年にはアメリカのAKCがそれぞれの犬種を別々に扱うようになりました。このシュナウザーと言われる名前は、ドイツ語でいうところの「顎髭」を意味しているシュナウツが名称の由来となっています。

 

特徴や性格

 ミニチュアシュナウザーはドイツ語で顎髭を意味するシュナウツを由来とするように、口周りの長い髭、そして長い眉毛が特徴的です。ネズミのような小動物の狩りをしていた歴史から、それらの攻撃から身を守るために髭が伸びていると考えられています。ミニチュアシュナウザーは、筋肉が発達しているため体型ががっちりしていて、骨太です。被毛は二重構造になっていて、下毛は密集しているのに対して、上毛は硬く、毛質はワイヤーのような質感です。抜け毛はそれほど多くないものの、毛が伸びやすいことから毛玉になりやすいため、ブラッシングが欠かせません。

 ミニチュアシュナウザーの性格はとても優しく、人懐っこいところがあります。飼い主に寄り添い、かまってほしい仕草を出すことが多いです。ただそれは寂しがりやの一面もあるからで、ひとりぼっちの寂しい時間が続いてしまいますと、ストレスを溜め込んでしまいやすいです。飼い主に尽くしやすい性格なので、しつけの時に主従関係を作りやすく、とても飼いやすい性格の持ち主でしょう。

 また、好奇心が強く、勇敢な一面もみられます。しかし、警戒心が強いところがあるため、飼い主やその家族以外の他人が近づいてくると吠えたり、玄関先の物音に吠えたりするなど、威嚇するところも多いです。恐れを知らない勇敢さがあるため、自分よりも体の大きい大型犬に立ち向かうこともありますので、番犬としての強みも持ち合わせています。

 ミニチュアシュナウザーは賢く、高い忠誠心を持っているため、とてもしつけやすいです。一説によると、人間に例えると3歳児くらいの知能を持つとも言われています。教えられた事は忠実に守りますが、言い換えると間違って覚えさせるとそれを正すのが困難です。変化のあるしつけをしてしまうとストレスを感じたり、混乱したりする心配があるため、子犬の時から一貫性のあるしつけを続けることが大切でしょう。

ミニチュアシュナウザーのしつけのコツ

噛み癖に対するしつけを

 ミニチュアシュナウザーは他の犬種と違い、噛み癖が目立ちます。子犬の時は甘噛みをし、それを飼い主が正さないと、成犬になってからも噛み癖が直らなくなってしまいます。噛み癖は部屋のものを壊してしまうだけではなく、他人に対して噛みついてしまう可能性があるため、しっかり直させなければなりません。

 ミニチュアシュナウザーに噛まれた時は、基本的に無視して、その場から離れて構わないようにしましょう。それからしばらく遊んであげない、目を見ないということを続けます。それにより、噛むと遊んでもらえないということが結びつきますので、噛み癖がなくなっていきます。1度や2度で覚えることではありませんので、繰り返し続けていくことが重要です。賢いミニチュアシュナウザーは、継続していけばしっかり覚えてくれます。

吠え癖を直す

 ミニチュアシュナウザーは、どちらかといえば警戒心が強い方で、物音や他人、知らない犬に対して警戒します。知らない人が近づいてきたり、インターホンが鳴ったりすると吠えてしまうため、居住環境によっては近所迷惑になる行為です。そのため、子犬の時から無駄吠えに対するしつけをしておかなければ、それからの生活でトラブルを起こしかねません。

 ミニチュアシュナウザーが吠える理由は大きく分けると「警戒」「要求」「ストレス」があげられます。インターホンが鳴って吠える警戒心については、インターホンがなったら怖いということではなく、ご褒美がもらえるように結びつけます。警戒心をなくしていくことが大事なので、あえてしからず、吠えないと褒めるようなスタイルが良いです。

 また、おやつやご飯、散歩を求めて吠える場合もあります。それ自体は上下関係をはっきりさせておけばやめさせられます。ご飯やおやつ、散歩はミニチュアシュナウザーの求めるタイミングではなく、飼い主の判断で与えます。出来れば、時間帯にもばらつきがあると良いです。

 ストレスによる無駄吠えは、寂しい気持ちを解消してあげるのが重要です。散歩でストレスを解消させてあげたり、毎日遊ぶ時間を作ったりするなど、できるだけ寂しい思いをさせず、ストレスを解消するよう付き合ってあげましょう。

基本的にミニチュアシュナウザーのしつけはそれほど難易度が高くありません。教えられた事は覚えてくれますし、簡単に忘れてしまうような事はないです。しかし間違って教えた時、それを正すのは容易ではありませんので、一貫性を持ち、正しいしつけを続けていきましょう。