ラブラドールのしつけのコツは?特徴や正確を知って飼育に活かす!

 ラブラドールレトリバーは頭が良く、現代では盲導犬や介助犬として働くなど、様々な場面で活躍しています。もちろん、愛玩犬としても人気があり、人間と仲良くなれる性格、子供と楽しく接してくれる優しさから、多くの方にペットとして飼われています。楽しく幸せに暮らしていくためにも、正しいラブラドールのしつけのコツを学びましょう。

ラブラドールレトリバーのしつけの失敗例

 ラブラドールのしつけにある失敗例としては、噛み癖に対するしつけです。ラブラドールは噛み癖を持っていて、子犬の時にしつけていなければ、部屋のものを噛んだり、飼い主の足元を甘噛みしたりと、習慣が残ってしまいます。子犬の時が特にありがちで、靴を噛むような仕草をしているときは、ダメなことだとしっかり教え込まなければなりません。

 また、食事を与える時、手から食べることに慣れさせたり、食べられている時に体に触られるのに慣れさせておいたりしなければ、食事中に近づくだけで唸るようになってしまいます。この習慣が残ると、食べている時に手を近づけると噛んできたり、吠えたりするようになってしまうため、子犬の時から慣れさせるようしつけましょう。

しつけを学ぶ前にラブラドールの特徴や正確を知ろう

ラブラドールレトリバーの歴史

 ラブラドールは、ニューファンドランドという長毛大型犬が起源と考えられており、カナダにあるニューファンドランド島で発展したようです。ニューファンドランドは黒い長毛が特徴で、大型犬であるものの一回り体格が小さく、被毛の色が薄めの子犬を繁殖させていました。これら被毛が薄く、体格が小柄な子犬はレッサーニューファンドランドや、セントジョーンズドッグなどと呼ばれています。

 W.E.コーマックという探検家によると、1822年に、水に入っても動きが鈍ることのない短毛の犬が人気という記述があり、つまりはその時期にはニューファンドランドではなく、それとは別の犬種として、人気を集めていたことが分かります。1800年代の初めから中期にわたって、短毛かつ中型のニューファンドランドは繁殖していき、イギリスへと輸出されたのです。1800年代の後半では、ニューファンドランド島の中で犬税が発足されたり、一方でイギリスでは検疫が強化されたりしたことで、ニューファンドランドがイギリスへ輸出される数が大幅に減りました。

 結果、イギリスに残っているニューファンドランド島産の中型犬は、フラットコーテドレトリバーやトゥイードウォータースパニエルなど、別の犬種と掛け合わされたことで、発展していったと推測されています。犬種クラブによってスタンダードが規定されたのは1878年のことで、1903年にはイギリスのケネルクラブで規定され、1917年にはアメリカのAKCに認定されました。このような経緯で誕生したのが、ラブラドールレトリバーです。

ラブラドールレトリバーの特徴や性格

 ラブラドールは、日本国内では大型犬とされていて、体高はオスが56センチから57センチ、メスが54センチから56センチが理想と言われます。体長が体高よりもやや長く、体つきは筋肉質で、骨が太いしっかりとした体型です。被毛は、短めの毛が全体的に密集しており、水を弾くような毛質です。ブラックとチョコ、イエローの3種類の毛色があります。オスとメスで顔の特徴が異なり、マズルが太いのはオス、小顔なのがメスなことが多いです。

 ラブラドールの性格は、何より優しく、穏やかなところがあります。そのため、小さな子供や他の動物とも仲良く過ごしてくれるのが特徴です。気性はあまり激しくありませんので、一般家庭において非常に飼いやすい犬種でしょう。また、ラブラドールは学習能力が他の犬種に比べてとても高いです。その証拠に、盲導犬や介助犬など、人々を助けるために、あらゆる場所で活躍しています。言い換えると、その穏やかで優しい性格から、あまりご自宅の番犬には向かない傾向があります。

 水中での回収犬として働いていた歴史もあることから、水が大好きです。川や海に行くと、水の中に飛び込んだり、気持ちよさそうに泳いだりすることもあります。遊ぶのが大好きで、フリスビーで飼い主と遊ぶこともできますし、一緒に走って運動することもできるほど、活発な一面もみられます。性格的にはもちろん、ブラッシングはそれほど必要ないため、総合的にみて飼いやすい犬種ではないでしょうか。

ラブラドールレトリバーのしつけのコツ

上下関係をはっきりとさせる

 ラブラドールは性格が優しく、理解力も高いですが、やんちゃなところも多いです。無駄吠えをしたり、噛み癖があったりする子も少なくありません。小型犬と違い声は大きいですし、噛む力も強いです。そのため、これらの部分に関しては、子犬の時からしっかりしつける必要があります。吠えた時に構ってしまうと、飼い主が遊んでくれると勘違いするため、無視したり、明らかに怒っていることを分からせたりと、正確なしつけが大切で、噛み癖についてもしっかり治さなければ、他人をケガさせてしまう原因になりかねません。

 また、上下関係もはっきりさせましょう。食事は飼い主が先にして、その後に食べさせること、散歩も好き勝手に歩かせず、リーダーウォークを大事に意識してみましょう。覚える速さはしつけの仕方や個体差によって違いますが、もともとが頭の良い犬種なので、時間をかけて継続的にしつけていけば、しっかり覚えてくれます。また、人のことが大好きな犬種なため、しつけのためとはいえ叱ってばかりですと、いじけてしまう可能性があります。それよりも、褒めて覚えさせるようなスタイルが、ラブラドールには合っているでしょう。

基本的なコマンドは必ず覚えさせる

 犬のしつけとして、「待て」や「お座り」は基本のコマンドです。ラブラドールのような大型犬は特に、これらのしつけをしっかり覚えさせなければなりません。十分なしつけが出来ていませんと、ラブラドールは遊んでいるつもりでも、飛びかかって人間を怪我させてしまう恐れがあります。飼い主はもちろんですが、散歩中に他人に飛びかかってしまうと、大事故になる心配もあるでしょう。

 いざという時にコマンドを利かせて、おとなしくしていられるよう、基本のしつけは十分なほどに教え込んでおく方が良いです。介助犬として活躍する犬種でもあるため、これらのしつけに関しては早めに覚えてくれます。ですが、成犬になってから新しく覚えさせるのは簡単ではありません。それよりも、子犬の時期からコツコツと染み込ませていく方が良いでしょう。

 ラブラドールのしつけは比較的簡単ではありますが、だからといって油断してはいけません。特に噛み癖をやめさせたり、上下関係をはっきりさせたりしなければ、いうことの聞かない育ち方をしてしまい、手がつけられなくなってしまいます。正しく育てればとても一緒に暮らしやすい犬種なので、しつけのコツを学び、飼育していきましょう。