縄張りへの意識、警戒心の強いチワワへのしつけのコツは?

 チワワは、忠実な精神を飼い主に接し、さらに献身的なところがあります。他の犬種に比べて賢い一面がみられるため、比較的しつけはしやすいです。しかし、周囲への警戒心が強いため、一歩間違えるとワガママな育ち方をしかねません。しっかり者として育つよう、しつけは正しく行いましょう。

チワワのしつけに失敗したらどうなる?

 チワワは、しつけを教えやすく、覚えてもらいやすいです。しかし、失敗してしまうこともあります。よくあるのが、噛み癖や吠えグセが残ってしまうことです。チワワは周囲へ警戒しやすく、自分のテリトリーに対する意識が強いです。そのため、ささいなことで吠えたり、クッションを噛んだりすることがあるのです。無駄吠えはもちろん、クッションや柱を噛む行動を注意せずにいると、なかなか治らず、ワガママなチワワになってしまいます。それらの悪習が残ると散歩の最中に他の犬を見つけたら吠えてしまったり、他人に噛み付こうとする行動に出たりする可能性があります。そのようなワガママなチワワになってしまわないように、愛おしくてつらいかもしれませんが、ダメなことはダメだということをしっかり教え込みましょう。

チワワへのしつけのコツを学ぶ前に特徴と性格をチェック!

チワワの歴史

 チワワの起源は定かではなく、中国やキューバ、マルタ島やヨーロッパなどの原産など諸説あります。数々の説が推察される中、最も有力とされるのがメキシコでの原産説です。7世紀から12世紀の現在のメキシコ周辺で栄えていたトルテか帝国、1428年頃から1521年頃のメキシコ中央部で栄えていたアステカ帝国では小さな犬が飼育されており、その犬のことを「チテチ」と呼ばれていました。

 当時、現地では死者の魂をあの世に導いて悪霊を追い払うという考えがあったことから、人が亡くなった時、チテチを生贄として供されていたと言われます。遺跡より発見された犬の骨を元に推察され、現在のチワワにあたるのが「チテチ」であるという説が有力であると考えられているのです。

 1519年に、アステカ帝国がスペイン軍率いるコルテスに滅ぼされ、それから数世紀に渡り、その地域のチテチは消息不明となりました。そして現在におけるチワワの起源と考えられる小型犬が見つかったのは1850年頃のことで、メキシコのチワワ州で見つけられました。それからアメリカへと渡って行き個体数が増え1904年に、AKCに公認されたのです。

 当時は、現在に比べて人気を集める犬種ではなかったものの、ザビア・クガート氏というルンバキングの異名を持つ方が溺愛していたことから、幅広く知れ渡り、人気が高まりました。

チワワの特徴

 チワワは、ティーカッププードルなどを除くと、一番小さな体格を持つ小型犬です。華奢な骨格をしているものの、前胸が発達していることから、引き締まった腹部が特徴的です。丸みのある頭部、くさび形の鼻先で、鼻先はまっすぐとしていますが短めです。目の色は様々で、暗色であったりルビーだったりしますが、ほとんどのチワワは目がぱっちりしています。耳は大きめのそり耳で、ピンと立ちあがっている時は緊張していて、くつろいでいるときは傾くように、その時の気持ちが耳に現れます。

 毛質の種類は「スムースコート」と「ロングコート」の2種類があります。スムースコートはシングルコートで被毛が短いです。対してロングコートはダブルコートで被毛が長い特徴があります。毛色は様々で、大きく分けると「単色」、「2色」、「3色」、そして規則性のある柄や目の上に斑がみられる「タン」の4種類です。

 チワワの性格は、飼い主へ忠実に接してくれますし、献身的です。誰にでも愛情を振りまくことは多くなく、一人の飼い主に対して愛情がみられます。そのため、家族で飼っていても、誰かに対して親しみを抱いているのがわかりやすいところがあるでしょう。チワワは小さな体に対して大きな頭を持っていて、脳が発達している犬種です。賢い特徴があるため、物覚えが良いことから、しつけをしやすい性格と言えます。

 活発で好奇心が旺盛なところもあるのですが、大きな音を苦手として、怯えてしまうところもあります。何かに恐怖を感じている時は、信頼する飼い主に歩みよったり、甘えてきたり様子がみられるでしょう。他の犬と散歩中に出会ったり、知らない人が自宅に入ってきたりすると恐怖で吠えてしまうことがありますし、小さな音でも驚くことがあるほど臆病です。その上で縄張り意識や警戒心を強く持っているため、大きな犬に対して吠えることも少なくありません。

チワワのしつけのコツ

間違ったしつけをしないように

 愛くるしい容姿ですし、飼い主へは愛情を注ぐ優しさ、可愛らしさがあるため、つい甘やかしてしまうと、わがままな性格に育ち、クッションを噛んだり、いうことを聞かなかったりするようになりかねません。基本的にチワワは賢い方なので、それほどしつけに手を焼いてしまうことはないでしょう。臆病で怒鳴られるのは得意としませんので、大きな声をあげたり、チワワを叩いたりしてしまうとしつけに失敗してしまいます。

 「お座り」「待て」「伏せ」などのしつけを覚えさせる時は、強く言葉を発したり、声を大きくしたりするのではなく、単に低めの声でする方が良いです。きつく言ってしまうと飼い主に恐怖を覚え、距離を取られてしまうかもしれません。弱気でもありますので、ちょっとしたことでその場から逃げたり、怒る様子を見せたりしますが、根気よくしつけることが大切です。また、チャイムがなったら吠えることが多いですが、そのタイミングのみ叱るようにしましょう。全く関係ない時に叱ってしまうと、頭の良いチワワは間違って認識してしまう可能性があります。

無駄吠えの対策は?

 チワワのしつけで大変とされる一つが「無駄吠え」です。勇敢でありながら警戒心が強いため、無駄吠えをしてしまいやすいです。そのようなチワワに対しては、吠えたタイミングで物を落として大きな音を鳴らすように、音でびっくりさせるのが良いでしょう。吠えたら嫌なことになるというのを、何度も繰り返して教えていくのが重要で、こればかりは訓練を繰り返していかなければ覚えてくれません。また、チワワは飼い主に対してとても忠実な犬種なため、褒められるのがとても好きです。ですから、無駄吠えをしているとき、何かを言ったり触ったりせず無視しましょう。そして、無駄吠えが終わったタイミングで、優しい声で甘やかしてあげましょう。さらにくつろいでおとなしくしているときにも軽く褒めてあげるようにすると、無駄吠えしている時との差をチワワは理解してくれます。

チワワにトイレは覚えさせやすい!

 チワワは頭が良いので、トイレのしつけは比較的早く覚えてくれる傾向にありますが、始めのしつけに失敗すると、それから矯正するのにやや時間がかかります。初めて家に招き入れた時から、トイレのしつけはきちんと始めます。始めはほとんどゲージの中で過ごさせることになりますが、トイレを覚えさせるためには仕方がありません。ゲージの中にトイレシーツを敷き、チワワがおしっこか排便をするまで待ちます。そのどちらかをしたらゲージから出して思いっきり褒めてあげて、もう一度ゲージの中に戻します。また、おしっこか排便をしたら、ゲージから出して褒めてあげるのを繰り返します。賢いチワワはこの繰り返しをしていると簡単に覚えてくれます。ただ、トイレシーツからはみ出てしている時は褒めてはいきませんので、褒めずにシーツのみとりかえましょう。